議会報告・2002年 9

平成13年度一般会計決算の認定

市民の目線でチェック

不況やリストラでくらしが苦しいときこそ,もっと生活支援に重点を

13年度決算の問題点は?・・・・命綱の福祉施策などを削減

 小泉内閣のもとで不況は出口が見えず、市民のくらしは本当に大変です。いまこそ佐野市は市民のくらしを守るために全力をあげるべきです。

 しかし、平成十三年度の予算執行は、市民の切実な生活実態を支えるものになっておらず市民の求めていない佐野駅自由通路・橋上駅整備事業に9億3,784万円が執行され、一方で高齢者の命綱である福祉施策など4,000万円が削減されました。

 ここに本市の予算執行の特徴点と間題点があるのではないでしょうか。さらに言えば、中小商工業者つぷしの不良債権処理で、倒産に追い込まれている企業が増えてきている中、その企業と労働者が窮地に追い込まれています。

 融資の拡充や緊急の支援策が求められているのにもかかわらず、一方で地域経済の安定といって足利銀行に二千万円を出資をしました。

 また、子育て支援策でも保育園や学章保育の早急な充実が求められているなど改善すぺき点がたくさんあります。

 市は、「今後ゴミの全面委託や、ゴミ焼却場建設で財政がピンチに追い込まれる」と言っていますが、本当にそうであるならば、しっかりと市民の立場に立ちくらしや命を守っていく観点から全力で財政の使い道を改善すぺきです。

 いま、進められている佐野駅・自由通路およぴ橋上駅事業が進めば、本市の借金はさらにふくれあがります。そのつけまわしを、市民にむけることになるのなら住民はさらに痛手をこうむることになるでしょう。

 国の悪政が続いているときだからこそ、憲法と地方自治体の精神にのっとり、住民の命と暮らしをしっかり支える予算の使い方に改めるぺきです。

 日本共産党市議団はこのような点から、平成十三年度の一般会計の認定には、以上のような意見を述ぺ反対の態度をとりました。

国民健康保険税の値上げでいのちが守れないと悲鳴

決算は3億円あまりの黒字

 平成十三年度は、国保税の大幅な引き上げが行われました。払いたくても払えない重い負担となっています。

 国保税の滞納間題がさらに深刻化し、滞納世帯の80%が所得200万円以下の世帯に集中しています。滞納者には、被保険証の取り上げ(資格証明書)という厳しい制裁措置が執られています。短期保険証の発行数も増大しています。

 今回の改正は、低所得者の税負担を大きくする改正ともなっており、社会保障制度としての機能も失なわれつつあります。決算では、3億円余りの黒字となりました。この黒字を取り崩してでも、負担軽減に活用すぺきです

所得階層ごとの世帯数と平均国保税の推移
所得 万円 H1O年 H12年 H13年
世帯数 平均国保税 世帯数 平均国保税 世帯数 平均国保税
0 3,746 34,187 4,260 34,400 4,712 43,101
0から100 2,889 71,701 3,212 70,800 3,522 84,1OO
100から200 3,164 158,663 3,501 158,900 3,712 180,168
200から300 1,912 251,480 1,942 248,200 1,945 279,536
300から400 1,061 336,848 1,003 339.400 937 373,727
400以上 1,959 475,528 I,742 486,400 1,658 509,313

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