ELVIN JONES NEWYORK JAZZ MACHINE
エルビン・ジョーンズ・ニューヨーク・JAZZマシーン
2001.01/12. (金)
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両毛新聞(両毛新聞社)記事より
絶品だった産直サウンド
● 年続きで海の向こうから届いた“産直サウンド”は,活きのよさ,脂の乗りともに,やはり絶品だった.エルヴィン・ジョーンズライブ
● 先月**市内の***で催されたエルヴィン・ジョーンズ&ニューヨーク・ジャズマシーンの新春スペシャルライヴに,会場を埋めた聴衆はしこたま酔いしれた.
● 同グループの初期のメンバーで唯一の白人でもあるインテリミュージシャン,パット・ラバーバラのサックスが饒舌に謳い,天才トランペッターとして知られるウィントン・マルサリスの弟,デルフィーヨ・マルサリスのトロンボーンが高らかに鳴る.確かなリズムを刻むベースのタジール・ボンド.ピアノの名手エリック・ルイスが,ダイナミックで圧倒的なサウンドを紡いだ.
まだまだ若手には負けじとばかり,白い歯を剥き出しいつもの小声を発しながら,軽快なドラミングを披露したエルヴィン.●● 指揮棒代わりのスティックでメンバーを率いる姿は健在だし,74歳の年齢を少しも感じさせないと思っていたら,「両脚ともドラムの叩き過ぎで骨折状態にあり,片方を手術したばかりです」と夫人のケイコ・ジョーンズが打ち明けた.いくら好きな事とはいえ,60年も続けていれば無理からぬこと.それでも身を粉にして陽気に演奏する彼の姿勢に,プロ魂を見る思いがした.多くのジャズメンから“ドラムの神様”として慕われる所以だろう.
●●● パットの<一匹狼>からデューク・エリントンの<スウィングしなけりゃ意味がない>,大好きな日本の歌<五木の子守り歌>まで,若手とベテランの交じるクインテットが鮮やかなセッションを繰りひろげるなかで,エリックのピアノは出色だった.彼にとって気に入りのステージということもあったろう.目映いばかりに多様な音の波が,怒濤のようにうねり,ときに凪ぐ.1つのフレーズを幾つもの異なった組立で次々に繰り出すそのサウンドの意外性とリリシズムに満ちた驚異的なプレイは,まさに神業を思わせるものがあり,聴き手の琴線に深く沁みて魂を熱くした.
●●●● 新メンバーが加わって新たな息吹も感じさせた同グループの熱演に,手拍子をとりスウィングしていた聴衆から何度も拍手が沸き起こる.督に盛りあがった2部のステージでは,いつまでもアンコールの拍手が鳴りやまず,再び登場したエルヴィンが<草津節>を愛嬌たっぷりにきかせて,ようやく幕.新宿のピットインでも聴いていた人が「ここの方がよかった」「歴史に残る名演奏」といった声がきかれ,両毛各地から駆けつけたファンは新春早々ジャズの神髄に触れて歓喜していた.
エルビン・ジョーンズ ニューヨーク ジャズ マシーン
ELVIN JONES NEWYORK JAZZ MACHINE
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